music:jazz vocal

新しい二分法

 先日、兄宅の帰りに自転車でこけ、フレームかハンドルかで顔を強打し、前歯を折ったことは親しい人なら知っていることでしょう(直後の様子はこんな感じでした)。

 怪我した直後は、それはもう食いしん坊にとっては、地獄のような日々でした。参考までに振り返ってみます。

 顔面を強打したため、鼻の下と顎に裂傷(後にでっかいかさぶたとなる)、歯とぶつかったときにできた口内の切り傷はすべて口内炎化しました。

 つまり、硬い、辛い、すっぱい、しょっぱい、熱いものはすべて食べられません。おまけに裂傷が治るまでは、噛むことにすら痛みが伴うので、ジュースもしくは、ここに当てはまらないプリンやヨーグルトばかり。

 ようやく食べられるようになってきても、仮歯なので、昔のように大胆にモノを噛むことはできません。なんでも、噛む力は、成人で平均60キロぐらいだとか。とても60キロは無理だ。うん。

 それまで、「この世の中には美味いものと不味いものしかない」と思っていましたが、美味しいものの中には、、「噛んでこそ初めて美味しいものと、噛まなくてもそこそこ美味しいもの」があると気づいたのです。

 食べる、という行為は、

1)歯で食べ物を捉える
 ↓
2)前歯でざっくり断裁
 ↓
3)舌で奥に送り、臼歯ですりつぶす
 ↓
4)飲み込む

 というプロセスを経ているわけですが、この1)2)をすっとばし、3)からスタートするもんですから、食べ物によっては、味わうもへったくれもなく、ただただ消化試合のように飲み込むしかできないものもありました。

 ここでは、その一例を。

◆プリン、ヨーグルト ◎
※病人に優しい食べ物です。噛まなくても美味しい

◆味噌汁 ○
※温度による。噛まなくても美味しい

◆カレー ○
※ナンはダメ。ライスは大丈夫。辛いのはもちろんダメです。噛まなくても美味しい

◆パン類 ○
※バゲットなどハード系はダメ。噛まないと美味しくない

◆うどん ○
※熱いのはダメ。あと歯ごたえのある讃岐っぽいのも自殺行為です。ぶっかけの冷は大丈夫。噛まないと美味しくない

◆おにぎり ○
※海苔で巻いてなければ大丈夫(海苔は結構噛むのに力が要ります)。噛まなくても美味しい

◆サラダ △
※食べられるけど、あまり噛めないので美味しさ半減。噛まないと美味しくない

◆魚、肉類 △
※食べられますが、大きければ大きいほど噛みづらくて食べにくい=面倒。噛まないと美味しくない

◆フルーツ △
※バナナはいいが、すっぱいもの(かんきつ類)、固いもの(リンゴとか)はダメ。噛まなくてもそこそこ美味しい

◆ラーメン △
※つけめんは歯ざわり命なので、まったくダメ。ラーメンも熱いとダメです。噛まないと美味しくない

◆貝類 △
※生牡蠣のようなものは大丈夫ですが、煮貝はダメです。噛まないと美味しくない

◆干し芋 ×
※娘が渡してくれたので、ひとくち食べたところ固めていた箇所が砕けました。噛まないと美味しくない

◆せんべい ×
※もってのほか。噛まないと美味しくない

 治療には、最低でも1ヶ月半はかかるそうです。現在ももちろん治療中。

 最後に、前歯を治すのは精神的にも、経済的にも大変なダメージを負います。だから、喧嘩で殴り合いなんてのは、まったく割りに合わない行為なので止めた方が賢明ですね。

【反省度】 ★★★★★

◆本日の名盤……某所で100円にて叩き売られていたところをサルベージしました。ファンは酷評する作品だそうですが、私は大好きです。ドス黒いフィーリングと涼しげな歌声が、なんとも心地よい。浜田真理子ほど重くないし、小野リサほど軽くなくて、ちょうど今の気分に合います。名曲「胸の振り子」収録のアン・サリー ブラン・ニュー・オリンズ(初回限定生産盤)(2005)

ブラン・ニュー・オリンズ(初回限定生産盤)

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三鷹台『三鷹バル』

 先週のこと。仕事を早めに切り上げ、井の頭線に乗る。そう、今日は朝から決めていたのだ。デミちゃんが教えてくれた店に行く、と。

 各駅停車しか止まらない三鷹台駅で降り、小田急OXの先に歩いていくと…左手にあった。『三鷹バル』だ。

※バルについては、こちらをどうぞ。

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 木戸を開けると、常連と思しき年配の男性が二人(どちらも40代後半)、若い女性の二人連れが一組。店内は細長いカウンターで飲む立ち飲みスタイルで、調理スペースと客との間隔が思ったより近い。

 まずは、生ビール(500円)、ガラスケース内にあった中から「アンチョビとポテトのサラダ」(400円)と、イワシのフライ(500円)を注文する。

 女性は女性同士で語りつつ、常連二人は店主の奥さんと三人で話している(店主は黙々と料理中)。自分は……会話圏内にはいるものの、いきなり会話に入るほど心臓は強くないので、ビールを飲みながら、店内の調度品を眺める。

 この店の構造上、ひとりでゆっくり……なんていうのは、おそらく難しい。なにせ、ほぼカウンター席で、カウンターに立っている限りは、会話の射程圏内に組み入れられる。元々、常連みたいに店の人と仲良くするのが苦手な自分にとって、なかなか辛いシチュエーションだ。

 しばらくすると、女性たちは帰り、常連二人と奥さんの会話が続く。聞いていると、どうも奥さんが妊娠したようで「そろそろ店に立てなくなるんです。だから、バイトを探してて」とやや深刻そうな雰囲気。次第に、出産に夫は立ち会うかどうか、という話題に移り、常連の花村萬月風の男が話しかけてきた。

 「お子さんはいらっしゃるんですか?」

 不意をつかれて驚いた。しかし、後で分かったことだがこの店の雰囲気がそうさせるのか、とにかくこの店の客は誰彼構わず気軽に話しかけてくるのだ(自分も気が大きくなって結局話しかけてた)。

 しばらく出産のことや、武蔵野の話をしていると常連が一人、また一人と帰り、入れ替わりで「アニキ」と呼ばれる大柄な男性が登場。ジャージ姿なので近所の人なんだろう。
 ぶっきらぼうにバイクの話や、酒の話で盛り上がっていたが、ふとしたタイミングで話してみると、仕事の関係で福岡に住んでたという。しかも、私の母校がある西新に! 

 「よく藤崎で飲んでたよ」

 ってローカル過ぎだよ! 中洲でも相当遊んだねえというこの人は、話を聞いているとどうも自衛隊員らしいということがわかった。道理でゴツいわけだ。

 「家で珍しい焼酎飲んでて、また別の焼酎飲んで、飲み足りないからここにきた」

 というから相当な酒豪である。ぶっきらぼうに見えたが、話してみると素朴で実直そうな印象。山小屋で管理人でもしてそうな。

 この後も、高級時計店の店員(とおぼしき男性)が加わり、しばらく三鷹台の間抜けな寿司屋の話なんかで盛り上がったが、終電が近いので泣く泣く自分のみ撤収。

 そうそう肝心なことを忘れていた。料理は美味いです。とても。

 イワシのフライは揚げたてだし、アンチョビとポテトのサラダは、バルセロナを思い出す味だった。追加で頼んだ牡蠣のアヒージョは、いったい何回バゲットをお代わりしたのかよく覚えていないぐらい夢中で食べた。常連が飲んでてあまりに美味そうだったワイン(銘柄失念)とシェリー(ラ・ヒターナ)はウマすぎた。

 しかし、美味い料理のことよりも、「なんだかオモロい夜だったな」という印象が強く残る変わった店なのである。あんな店が近くにあったら、確かに通ってしまうかもしれないな。また行こう。

【スペイン度】 ★★★★★

◆本日の名盤……夜中に帰って、これを聴いていると頭が次第に普通の状態に戻ってくるのがわかります。名盤なのは知っておりましたが、最近やっとちゃんと聴きました。名曲「ラッシュ・ライフ」収録のジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン John Coltrane & Johnny Hartman(1963)

John Coltrane & Johnny Hartman

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東大の講義

 内緒にしておりましたが、先週金曜日、知り合いのライターさんが持っている東大の講義にゲストで呼ばれて、あることないこと喋ってきました。

 「自分にはとても荷が重い」と一度は断ったものの、結局押しに負けてアホ面さらす羽目に……。おかげで変な汗かいたよ!

 取材で何度か訪れたことがあるものの、まさか自分が教壇側に立つとは思いもよりませんでした。

 貴重な体験でした。

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 【緊張度】 ★★★★★

◆本日の名盤……家ではテレビをまったく見ないので、大体 CD をかけてます。以前僕の CD ラックを一瞥して「聴くものないね」とのたまった妻も、今では積極的に僕がセレクトしたものを聴いてくれるようになりました。ちょっと嬉しい。名曲「ホワイド・ユー・ドゥー・イット・ベイビー?」収録のルイ・ジョーダン1947-1949(2001)

1947-1949

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お祝いいただきました その3

 ようやく、先日仕事が一段落しました。

 で、やっと妻子が帰ってきた(土曜日)ので、デミスケ氏よりいただいたドン・ペリニョンで乾杯しましたよ! 妻は少しだけで、残りはリオ・グランデ川に、ではなく僕の胃袋に収まりました。軽やかで清冽な味、大変おいしゅうございました。

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 で、ひき続き、いただいたお祝い品をご紹介します。選んだのがシブ好みの人たちだから、全体的にシブいチョイスが光ります。

 後輩のミロク加藤がくれたのはこれ。

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●神田万惣のジャム&コンフィッツ(フルーツのシロップ漬け)

 さすが食いしん坊! 食いしん坊の私どもにとっては実に嬉しいチョイス。なんでも作家の池波正太郎はここのホットケーキが大好きで贔屓にしていたらしいです。まだ冷蔵庫に眠っておりますが、パンにベロベロ塗って食べたいと思います。ありがとう!

 そして、バンドメンバーでもあるたまこからはこれ。

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●銀座『小夏』のお椀と箸、箸置き

 渋い……渋すぎるよ! サイズがアレなら僕が使いたいぐらいですが、残念ながらすんげえちっちぇえので、諦めます。まだまだ持てそうにないけれども、持てるようになったら箸の持ち方を徹底的に叩き込みます。箸置きが緊張感なくてステキです。ありがとう!

 あと、地元のマユミ女史からは……

●sense of wonder の肌着とフランス製の人形&玩具

 写真を撮り忘れたので、そのうちアップします。肌着は昨日すでに着せてました。なかなか可愛い。

 で、後輩のケズル子&ハナモゲラカップルからもらったのが、これ!

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●立川談志のDVD『子ほめ/粗忽長屋』とおこめ券10キロ分

 同封してあった紙には、「口ベタな私たちに代わって、立川流家元に『子ほめ』をしてもらいます」と書いてあった……とんちききすぎだよ! あと、おこめ券は妻が声をあげて喜んでました。夫婦揃って米好きなもので。ありがとう! モリモリ食べますよ! あと今回初めて「おこめ券」の実物見た。

【感謝度】 ★★★★★

◆本日の名盤……この決して上手ではない歌と、ピアノが最近特に染みます。彼女の作り出す音楽は、なぜか謙虚な気分にさせられます。実に不思議。初めて彼女の「ドント・ノー・ホワイ」を聴いたのは、確か知人の車のラジオでした。あまりにも印象的だったので、誰が歌っているか懸命に聞き取ろうとしたのですが、車の音と話し声でかき消されてしまい、そのときは諦めました。同曲を収録したデビューアルバム『カム・アウェイ・ウィズ・ミー』が大ヒットしたのは、それからしばらく経った後のことです。名曲「サンライズ」収録のセカンド-ノラ・ジョーンズ Feels Like Home 』(2004)。

Feels Like Home

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市ヶ谷『中国飯店』

 先週の火曜日(1日)、父親が上京してきた。   

 長兄、次兄夫婦と息子、ウチの夫婦、父親で市ヶ谷の『中国飯店』へ。

 次兄が選んでくれたこの店を選んだポイントは、以下の三点。

1:個室があるので息子(2ヶ月)を連れていっても良し
2:次兄宅から近いので息子&奥さんが早めに帰る時スムーズ
3:巨人軍御用達なので巨人ファンの父親喜ぶ

 予想通り、素晴らしく美味かった。

 特に「上海蟹の老酒漬け」は初めてながら、あまりの美味さにのけぞった。生肉のような食感だが、決して生臭くはなく、そう、ちゅるりと食べた後に老酒の香りが鼻に抜ける。

 「黒酢の酢豚」も相当美味かった。さっくりと揚がった衣に甘い黒酢がからまっていて、噛むと衣があっさりと崩れて肉汁が飛び出る。至福の時間。

 それはさておき。

 父親は相変わらず面白かった。

 父は絵描きなせいか、何かと言えば外国の話をしたがる。そして、いろんなことをよく知っている。

 昔、世界史を選択していた僕が生半可な知識を母親相手に披露していたら、鼻で笑われた。そんなことも知らんのか、というふうに。

 以下、父親の主な特徴。

・東京が大嫌いで、ヨーロッパ(パリ)と宗像(福岡の実家。「むなかた」と読む)が大好き

・料理が下手。ただし、ステーキはなぜか誰よりも美味く焼くことができる

・酒が大好き

・話好き

・曲がったこととタバコが大嫌い

・やや天然

・呆れるほど九州男児

・よく食べ、よく歩き、よく眠る

・好きなことはどこまでもしつこく調べる

・なにごとも宣言する(これは意志が弱いからだと思われる)

・野球(巨人とソフトバンク)が好き

・古い映画を異常に観ている

 今は、「ローマ史」を読んでいるらしい。「とにかく素晴らしいなローマは!」とうわごとのように言っていた。

 息子が言うのもなんだが、お茶目でおもろい人です。

【ボンソワール家写真】
(クリックすると少しだけ拡大するよ!)

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【和み度】 ★★★★★

◆本日の名盤……千昌夫、映画音楽やクラシックが好きな父親と、音楽的な共通項は何もないと思っていたけれども、中学生のとき、友人と争って聴いていたグレン・ミラーとルイ・アームストロングのレコードを家で発見して、狂喜した(父が聴いているのは見たことないけど)。味のあるトランペットとダミ声が最高のグッドタイム・ミュージック。名曲「この素晴らしき世界」収録のルイ・アームストロング THE BEST 1200 ルイ・アームストロング 』。

THE BEST 1200 ルイ・アームストロング

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仲直りするための音楽

 今週の金曜日で結婚4周年。

 相変わらず夫婦間のケンカは絶えない。そういうときには、一枚のCDを聴くことにしている。

 それは……「結婚式用に編集したベスト盤」だ。聴くと、当時の気持ちを思い出し、少しだけ優しい気持ちになる。いや、本当に。

 すでに結婚した人はともかく、これから結婚する人はそういうものを仕込んでおくと、後々イザというときに役立つだろう。

 以下、ボンソワール家のリスト。参考までに。

【人前式】
--------------------入場のときに使用
青春の輝き~ヴェリー・ベスト・オブ・カーペンターズ
●We've Only Just Begun / The Carpenters

後日、70年代に行われた結婚式の大半でこの曲が使われたと知った。邦題は「愛のプレリュード」。ダサい……。

--------------------人前式で誓いのサインをするときに使用
Pet Sounds
●You Still Believe In Me / The Beach Boys

この一曲しか用意してなかったので、ずーっとこの曲がかかっていた。

--------------------退場のときに使用
Silk Purse
●Will You Love Me Tomorrow? / Linda Ronstadt

キャロル・キングの有名曲カヴァー。このアレンジが一番好き。

【披露宴】
--------------------出席者の入場するとき(3曲を順番に)に使用
エッソ・トリニダード・スティール・バンド!
●I Want You Back / The Esso Trinidad Steel Band

ご存知ジャクソン5の有名曲をスティール・パンでトロピカルにカヴァー。

ザ・ビートルズ

●I Will / The Beatles
『ホワイトアルバム』にひっそり収録された佳曲。すごく好き。

35th Anniversary Collection

●I Gotta Dance to Keep from Crying / Smokey Robinson & The Miracles
上手く言えないけど、この曲にあふれる「空騒ぎ感」に惹かれます。

--------------------乾杯の音頭直後に使用
The Best of the Ronettes
●Baby, I Love You / The Ronettes

フィル・スペクターの最高傑作と勝手に思ってます。

--------------------歓談のとき(3曲を順番に)に使用
Today! Summer Days & Nights
●Please Let Me Wonder / The Beach Boys
ブライアン・ウィルソン節炸裂のいい曲。最高。

“ラント”ザ・バラッド・オブ・トッド・ラングレン

●Be Nice to Me / Todd Rundgren
トッド・ラングレンの超ポップ曲。縁起の悪いジャケとは裏腹に泣かせる。

After The Gold Rush

●Only Love Can Break Your Heart / Neil Young
ヒリヒリしたニール・ヤングも好きだが、こういうメロウなのも好き。

--------------------新婦退場のときに使用
●Moon River / Eydie Gorme
小洒落たアレンジが、ゴーメのこってりヴォーカルを中和。

--------------------新郎退場のときに使用
Let's Get It On
●Let's Get It on / Marvin Gaye

男臭く、エロい感じ。

--------------------お色直しの入場のときに使用
Endless Harmony Soundtrack
●Surfer Girl (Binaural Mix) / The Beach Boys

英語の分かる人は「なんでこの曲?」と思ったに違いない。

--------------------妻が親宛の手紙を読むときに使用
●Little Girl Blue / Nina Simone
前の記事の名盤紹介記事参照。

--------------------再び歓談のとき(?)に使用
Lady Soul
●Groovin' / Aretha Franklin

UAが売れる前に、よく歌っていた曲として有名。

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●Bon Voyage / Mathieu Boogaerts
トーレ・ヨハンソンプロデュース。そういう音。

--------------------出席者退場のときに使用

Endless Harmony Soundtrack
●Soulful Old Man Sunshine / The Beach Boys
ドキュメンタリーのサントラにのみ収録。聴くと元気が出る。

●Come with Me / Eric Kaz
小沢健二もパクった曲。この人は、「オヤジのアイドル」らしいです。

ベスト・オブ・グレン・ミラー

●Little Brown Jug / The Glenn Miller Orchestra
『グレン・ミラー物語』を観て、この曲がとても好きになった。

 ちなみに、後日調査してみたところ、僕のかけたベスト盤について覚えている来場者は誰ひとりいなかった。

 ……ま、そういうもんですわな。

※つい先日結婚したS氏が、ボ・ガンボスの「泥んこ道を二人」で退場していた。実にナイスな選曲と言えよう(僕のテーブルでは大合唱していた)。

【使える度】 ★★★★★

◆本日の名盤……歓談のときにかけたアルバム。小粋なアレンジでボサ風味のジャズ・ヴォーカルを聴かせる。最初アロマ嬢にカセットで聴かされ、あまりの素晴らしさに、すぐに買いに走ったが廃盤で手に入らず……しょうがないので、ニューヨークに行くという友人にこのレコードを買ってきてもらった。後日福岡の中古盤屋でCDを発見。次いで渋谷のユニオンでレコードを見つけた。いったいウチには何枚これがあるんだろうか。世界で最もキュートなレコードのひとつ。名曲「メロディ・ダモール」収録のイーディ・ゴーメブレイム・イット・オン・ザ・ボサ・ノヴァ - 恋のボサノヴァ』(1963)。

ブレイム・イット・オン・ザ・ボサ・ノヴァ - 恋のボサノヴァ

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男33歳!

 火曜日。  

 夜に調子こいて同僚と飲んでしまい(ここでも祝われた)、会社に戻ってウダウダしていたら終電を逃してしまいました。  

 とんだ誕生日だな、とクサっていたら、日付が変わるあたりで次々とメールが! 

 夜が明けてからもちらほらと届きました。 

 フカ王(大学の後輩。一度も観たことがない『北の国から』を貸してくれるとのこと)、亜美さん(マイミク)、たいてん(次兄。なぜか子どもとともに肌が真緑に着色された親子写真付き)、アルココさん(マイミク。丁寧なメッセージカード付きで)、まんなさん(マイミク)、ワイ談王子!さん(イケメン)、手品記念日さん(マイミク)、sei さん(食いしん坊仲間)、ネピアさん(マイミク。知り合って丁度一年)などなど。  

 あと、実家の母親と、妻の義父義母、とどめは後日戦友・デミスケ氏より目茶ウマデザートの差し入れ。  

 いい歳なのに、こんなに祝ってもらえるなんて「わしゃぁどえらい果報者じゃわい」と思いました。マジで。  

 本当にみなさんありがとうございました。  

 ベタな感想ですけど、歳を取るにつれ、人の優しさが骨身に染みます。  

 ちなみに、水曜日に家で食べたハンバーグは、結婚4年目にして初めて供されたものでした。好物なのに、なぜ今まで出てこなかったのか……しばらく二人でその理由について話し合っておりましたが、すぐどうでもよくなって寝ました。

【感謝度】 ★★★★★

◆本日の名盤……33歳になった抱負なんてなんにもないけれども、常に感謝を忘れない人間でありたいと思う。通勤の途中、この曲を久しぶりに聴いたら、不覚にもホントに泣きそうになった。今まで何度聴いたかわからないし、これからどんなレコードを聴くことになるか予想もつかないが、確実にこの曲は死ぬまで聴き続けるだろう。名曲「リトル・ガール・ブルー」収録のニーナ・シモン『Jazz as Played in an Exclusive Side Street Club 』(1957)。

Jazz as Played in an Exclusive Side Street Club

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荻窪『ナタラジ』と西荻窪『戎』

 土曜日。  

 以前、一緒のバンドを組んでいたドラマー氏が結婚したのでそのお披露目会に駆けつける。  

 場所は、荻窪のカレー屋『ナタラジ』。  

 大学の顔なじみがポツリポツリと姿を現す。ドラマー氏は W 大の超硬派音楽サークル出身なので、当然そのあたりの出席者が多い。一目見て分かる人もいれば、全然分からない人も多数(分からない人の方が多い)。 

 新郎が現役のミュージシャンなせいか、豪華なメンツのステージが次々と繰り広げられた。

 まずは、司会。真っ赤なスーツ上下でキメた金髪の人。やけに喋りが上手く感心していたら、元 ZIGGY のドラマー大山正篤氏だった。

 乾杯の音頭は、ソウル・フラワー・ユニオンの河村博司氏。そういえば、新郎新婦は一時期ソウル・フラワー・モノノケ・サミットに参加していたんだった。

 しばらくして、僕も新郎とともにバンドを組んでいたことがある、徳山拓磨氏率いるalcanaが出演。

 次に、サークル代表(?)で、新郎の同級生がソウルを絶唱(バンド名失念)。

 ジャンケン大会では簡単に負け、続いて新郎の朋友でもあるモーサム・トーン・ベンダーの百々氏(僕の高校の同級生)がジョン・レノンの「ラヴ」を歌った。

 乾杯をしてくれた河村氏がここでも一人で弾き語り、とどめは桃梨。ベースと歌の二人組って、どんなんかと思ったら実にファンキーな音楽だった。

 カレーもロクに食べずビールばかり飲んでステージを鑑賞していたら、あっという間に時間が過ぎた。お祭り好きな新郎らしい、にぎやかで楽しい会だった。

 その後、僕らだけ西荻窪の大衆居酒屋『』に移動し、バカ話で盛り上がっていたら、一人が急に具合が悪くなり、救急車で病院に搬送した(後ほど無事が確認された。Yさん&Yやんありがとう。あんまりお役に立てずスンマセンでした)。

 そのときに、必死に運ぼうと力を入れすぎたのか、今、腰がとても痛い(ヤワ)。力の抜けた身体というのは女性でも実に重いのだ。男子二人でも10メートルも動かせなかった。

 救急車が到着するまで雨に濡れながら、

●遺体を運ぶなら雨の日は避けた方が無難(すべるから)
●死体遺棄は、最低でも屈強な男子が二~三人必要

 などと不謹慎なことを考えた。

 しかし、旧知の人々と会えたのはなかなか収穫だった。10年前の青臭い数年間を一緒に過ごしたメンツが一同に会するなんてことは、そうそうないんだろうな。

【華やか度】 ★★★★★

◆本日の名盤……この曲を聴いていると、「人生はいろんなことが起こるから面白いんだ」と当たり前のことに気づかされる。味のある声と、ダイナミックなピアノプレイの持ち主は、26歳のシンガー・ソング・ライター。名曲「ディーズ・アー・ザ・デイズ」収録のジェイミー・カラム『Twenty Something 』(2004)。

Twenty Something

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ビストロK

 先週末の土曜日。  

 台風の日であるにもかかわらず、妻と港区某所へ。    

 以前、同僚氏から「Kさんの料理はすごい」とさんざん吹き込まれ、いつか行ってみたいものだ、と妻に話すと、呼ばれてもないのに行く気になっているではないか。いわく「ビストロ・スマップ? ビストロ・スマップ?」……多分なにか勘違いしているなこれは。  

 噂の真偽を確かめるべく、Kさん宅に無理を言ってお邪魔させてもらった。  

 夕方からのスタート時刻過ぎに、「まだなんにも作ってない」という主人。  しかし、そこからがすごかった。メニューは以下のとおり。

●自家製ポテトチップス(食べるのに夢中で写真撮り損ねた)
じゃがいもの薄切りをカラッと揚げて、あら塩とペッパーミルでひきたての黒胡椒をまぶす。とまらん!

●野菜スティック(O氏持参の「手前味噌」などをつけながら)
味噌もウマし!

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●エスカルゴパテとバゲット(パッケージがかわいい)
おもちゃ箱のようだ。これまたウマし!

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●真鯛のカルパッチョ(すだちで)
いや、こんな見事な鯛をカルパッチョでいただけるとは!

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●あじの香草パン粉焼き(ドライトマトをきかせて)
これ! すんげえ美味い! 外はサクサク、中はしっとり

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●しめ鯖(ご主人の趣味)
ワインと合うかなんて無粋なことは言わねえぞ! わさびじょうゆでいただく

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●クスクス状のパスタ?(正確な名前失念)
果物のような酸味でさっぱりといけるぞ

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●豚肉と小松菜のクリーム煮ブルグとともに(最後までなんだかわからなかった)
濃厚な豚肉、クリーミーなスープとごはんがからんで……美味い!

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 ここで供される料理は、それぞれ調理法が違う。Kさんの仕事ぶり同様、料理にも、もてなしの心が溢れ返っている。

 ビール、ワイン、ケーキと目茶ウマコーヒーをいただきつつ、北海道の知人がわざわざ送ってくれたとんねるずの番組『みなさんのおかげでした』内の、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」を三回分立て続けに観る。

 クールなご主人が、静かにオオウケしていたので、仕込んでおいてよかったと思った。

 妊婦を連れながらも大いにワインで酩酊して、上機嫌になり、帰宅。

 本当にごちそうさまでした!!

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【満腹度】 ★★★★★

◆本日の名盤……この曲のイントロを聴くと、今やっている仕事をすべて放り投げて酒を飲みに行きたくなる。美味い料理と酒。笑い声。タバコの煙。「ザット・オールド・フィーリング」収録のチェット・ベイカー『チェット・ベイカー・シングス 』(1956)。

チェット・ベイカー・シングス

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