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三軒茶屋綺談

 このブログも一ヶ月一回更新ペースですな。ま、いいけど。

 ちょっと前に、公私ともにお世話になっているラキコ先生とサシ飲みしたときのこと。

 一軒目の『味とめ』は、まるで田舎のばあさん家に行ったかのようなグダグダ感。座敷もカウンターもなんだか煮染めたような人たちでいっぱいでした。

 で、あんまり話が面白く盛り上がって、二軒目は向かいの上にあるソウルバー(店名失念)へ。

 リクエストを聞いてくれるというので、リクエストしまくる。ダニー・ハサウェイのライブ盤でサラリーマンとともに大合唱になる、そういう感じのゆるい店。

 奥に細長い店で、右手が一列カウンターで奥まで続いており、左の壁に密着する形でいくつか二人席がある(下図参照。多分こんな感じだった)。

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 奥にラキコさん、その向かいに私という二人席で、だらだら飲んでいると、なんか雰囲気がおかしい。

 ……右奥に誰かが立っている気がする。

 もちろん、入り口には客が数人いるが、奥には誰もいない。そちらへ向いている私から見ると、私の右側を通らない限り“その場所(赤の場所)”に到達するのは不可能だ。

 だから、気のせいかと思っていたが……いや、やっぱり誰かいるよ! なんか帽子かぶった人が!

 私も霊感があるわけではないし、酔いもかなり回っていたから、確信はない。と、ここで、思い出す。ラキコさんはかなり見える方だ。

私「ねえ、ちょっといい?」
ラ「ん、何?」
私「あのさあ」
ラ「うん」
私「さっきから、そこに誰か立っているような気がすんだけど」
ラ「ふーん(と言いながら振り返り、ゆっくり顔を元に戻しながら)……ま、こういうところには何かいるもんよ」
私「(いるならいるって、いないならいないってはっきり言いなさいよ! と思いながら)あ、そう」

 こんなやりとりが何回か続いた(酔っぱらっているから)。

 そのまま、結局明け方近くまでそこの店にいたけれども、結局その気配が消えることはなかった。そして、ラキコさんは、このときの話を何度聞いても、曖昧にはぐらかすだけなのです。

【ラテン度】 ★★★★★

◆本日の名盤……アフロ・キューバン・ジャズの巨匠、モンゴ・サンタマリア。火の出るようなコンガプレイはどの曲も鼻血が出そうな濃度。このアルバムは、テンプテーションズや、オーティス・レディング、ジェームス・ブラウン、ブッカーT&MG'S、ロス・ロボスのカヴァーが中心なのでかなり聴きやすいです。ハービー・ハンコックの名曲「ウォーターメロン・マン」収録の Mongo Santamaria's Greatest Hits(1964) 

Mongo Santamaria's Greatest Hits

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iTunes Music Store 初体験

 先日ふと思い立ち、均治翁よりいただいた iTunes Music Card を使ってみました。

 買ったのは……、

1)フォーク・クルセダーズ「悲しくてやりきれない」
→『パッチギ!』でかかっていて気になっていたから

2)アヴェレッジ・ホワイト・バンド「ピック・アップ・ザ・ピーセズ」
→そういえば原曲をちゃんと聴いたことがない

3)ロリー・ギャラガー「フォロー・ミー」
→スミスのギタリスト、ジョニー・マーが、「僕のアイドル」と言っていたから

4)キッス「ロック・アンド・ロール・オール・ナイト(『アライヴ』ヴァージョン)
→そういえば原曲をちゃんと聴いたことがない

5)安藤裕子「のうぜんかつら(リプライズ)」
月桂冠のCM で聴いて気になっていたから

 とりあえずこの5曲。一番欲しかったオリビア・ニュートン・ジョンの「ザナドゥ」はリミックスヴァージョンしかないようで断念しました。

 今回買ってみて、iTunes Music Store の活用法は、以下のような感じかと思いました。

A その一曲は好きだが、収録アルバムを買うほどではない
B 名前だけは知っているが、結局聴いたことがない
C とりあえず聴いてみたい

 上でいうと、

1)がA

2)と4)がB

3)と5)がC

 という感じですね。

 それにしても、なんで「ザナドゥ」がないんでしょうね。あんなに有名なのに。

 しかし、これで浮かれていると多分パソコンか iPod がクラッシュして、もう一回買いなおさなきゃいけなくなるんでしょう(それともみんな買ったらすぐにバックアップ取ってるんでしょうか)。

 結局、まんまとアップル商法に乗せられている気がします。

【お得度】 ★★★★★

◆本日の名盤……少し前に、次兄宅を訪ねた際にこの曲のプロモ(映画?)を見せてもらった。なんか聴いたことのあるドリーミーなテイストだなと思ったら、E.L.O.のジェフ・リンがプロデュースしてるんですね。納得。名曲「ザナドゥ」収録のオリビア・ニュートン・ジョン オリビア~ベスト・オブ・オリビア・ニュートン・ジョン(2003)。

オリビア~ベスト・オブ・オリビア・ニュートン・ジョン

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久我山の『マエカワギタークラフト』

 土曜日。

 図書館に予約していた本が届いたという連絡があったので、受け取りに出かけたところ、その途中で派手なオレンジの看板が目にとまった。

 「製作・修理・調整 マエカワギタークラフト」

 と書いてある。「入り口は二階。お気軽に」と書いてあるが、どう見ても普通のアパートで、気軽に入れる感じではない。

 以前、ムスタングというギターのことをブログにも書いたけれども、こいつがどうにも調子が悪いのだ。配線部分がイカれているらしい。うーん。どうしてもかき鳴らしてみたいんだが、これじゃスタジオに持っていけないじゃないか。修理が必要だな。修理が。

 ……などと思っていたところ、こんな看板を見つけたものだから、ホームページで下調べしてみた。

 「楽器に対して誠実に! を信条とするギター工房です」

 おお。いいじゃないか。こういうところに行ってみたかったのだ。ちょうどいい。

 翌日持って行ってみた。心もとない階段を上がり、ドアをノックすると「どうぞ~」という声。

 開けると、普通のアパートだ。出てきた店主と思しき男性は僕と同じくらいか、ちょっと下ぐらい。ちょっとお洒落な理学生のような感じ。気さくである。

 部屋の中はフローリングで6畳ほど。フルアコースティックと黄色いストラトがスタンドに立てられており、あとは作業台のようなものがひとつだけ……ほんとにここで修理してんのか?

 で、持ってきたギターを前に、もろもろ相談したら、なんでも即答するので驚いた。まるで、凄腕の医者のようだ。 

 「大体のモデルの配線は頭に入っているんですが、ムスタングはねえ……」って、悲しいぞムスタング! 「ボーイズモデルですからね。まあ、ストラトを買えない人が買うモデルですよ」……もうそのぐらいにしてよ! フツーに傷つくよ!

 でも、この商売っ気のなさが非常に気に入ったので、頼むことにした。費用にして1万円程度だという。

 今週末に引き取る予定だ。実に楽しみである。
 

【期待度】 ★★★★★

◆本日の名盤……この店主にも試みに尋ねてみた。「ムスタング使っている人と言えば?」「やっぱりチャーでしょうね」。もはや代名詞のような存在なのだろう。これを聴いてみると確かにスゲエ。ムスタング特有の「ダイナミック・ビブラート」を駆使したドライブ感溢れる演奏はもちろんだが、リズム隊もなんだか重たくて腹にキます。名曲ぞろいである。ただし、歌を除いて。名曲「スモーキー」収録のチャーChar 』(1977)。

Char

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