suffering

新しい二分法

 先日、兄宅の帰りに自転車でこけ、フレームかハンドルかで顔を強打し、前歯を折ったことは親しい人なら知っていることでしょう(直後の様子はこんな感じでした)。

 怪我した直後は、それはもう食いしん坊にとっては、地獄のような日々でした。参考までに振り返ってみます。

 顔面を強打したため、鼻の下と顎に裂傷(後にでっかいかさぶたとなる)、歯とぶつかったときにできた口内の切り傷はすべて口内炎化しました。

 つまり、硬い、辛い、すっぱい、しょっぱい、熱いものはすべて食べられません。おまけに裂傷が治るまでは、噛むことにすら痛みが伴うので、ジュースもしくは、ここに当てはまらないプリンやヨーグルトばかり。

 ようやく食べられるようになってきても、仮歯なので、昔のように大胆にモノを噛むことはできません。なんでも、噛む力は、成人で平均60キロぐらいだとか。とても60キロは無理だ。うん。

 それまで、「この世の中には美味いものと不味いものしかない」と思っていましたが、美味しいものの中には、、「噛んでこそ初めて美味しいものと、噛まなくてもそこそこ美味しいもの」があると気づいたのです。

 食べる、という行為は、

1)歯で食べ物を捉える
 ↓
2)前歯でざっくり断裁
 ↓
3)舌で奥に送り、臼歯ですりつぶす
 ↓
4)飲み込む

 というプロセスを経ているわけですが、この1)2)をすっとばし、3)からスタートするもんですから、食べ物によっては、味わうもへったくれもなく、ただただ消化試合のように飲み込むしかできないものもありました。

 ここでは、その一例を。

◆プリン、ヨーグルト ◎
※病人に優しい食べ物です。噛まなくても美味しい

◆味噌汁 ○
※温度による。噛まなくても美味しい

◆カレー ○
※ナンはダメ。ライスは大丈夫。辛いのはもちろんダメです。噛まなくても美味しい

◆パン類 ○
※バゲットなどハード系はダメ。噛まないと美味しくない

◆うどん ○
※熱いのはダメ。あと歯ごたえのある讃岐っぽいのも自殺行為です。ぶっかけの冷は大丈夫。噛まないと美味しくない

◆おにぎり ○
※海苔で巻いてなければ大丈夫(海苔は結構噛むのに力が要ります)。噛まなくても美味しい

◆サラダ △
※食べられるけど、あまり噛めないので美味しさ半減。噛まないと美味しくない

◆魚、肉類 △
※食べられますが、大きければ大きいほど噛みづらくて食べにくい=面倒。噛まないと美味しくない

◆フルーツ △
※バナナはいいが、すっぱいもの(かんきつ類)、固いもの(リンゴとか)はダメ。噛まなくてもそこそこ美味しい

◆ラーメン △
※つけめんは歯ざわり命なので、まったくダメ。ラーメンも熱いとダメです。噛まないと美味しくない

◆貝類 △
※生牡蠣のようなものは大丈夫ですが、煮貝はダメです。噛まないと美味しくない

◆干し芋 ×
※娘が渡してくれたので、ひとくち食べたところ固めていた箇所が砕けました。噛まないと美味しくない

◆せんべい ×
※もってのほか。噛まないと美味しくない

 治療には、最低でも1ヶ月半はかかるそうです。現在ももちろん治療中。

 最後に、前歯を治すのは精神的にも、経済的にも大変なダメージを負います。だから、喧嘩で殴り合いなんてのは、まったく割りに合わない行為なので止めた方が賢明ですね。

【反省度】 ★★★★★

◆本日の名盤……某所で100円にて叩き売られていたところをサルベージしました。ファンは酷評する作品だそうですが、私は大好きです。ドス黒いフィーリングと涼しげな歌声が、なんとも心地よい。浜田真理子ほど重くないし、小野リサほど軽くなくて、ちょうど今の気分に合います。名曲「胸の振り子」収録のアン・サリー ブラン・ニュー・オリンズ(初回限定生産盤)(2005)

ブラン・ニュー・オリンズ(初回限定生産盤)

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ネタ不足

 昨日、クライアントの方と食事をしていて、「最近食べた美味いもの」という話を自らふったにもかかわらず、手前がそんなもの食べていないことに気づく(もしくはちゃんと覚えていないか)。  

 もちろん、日々の食事は十分美味いし、不満があるわけではない。

 が、そこで「最近、コレ食べました!」と言えない自分に焦りを感じる。

 別に取り立ててグルメじゃないから、そんな風に考えなくてもいいのはわかっている。ただ、前も同じように映画や漫画や本の話をしていて、自分の中の流行があまりにアップデートされていないことに不安を覚えた。

 もうちょっと貪欲にならんといかんなあと反省しちょります。
 
【反省度】 ★★★★★

◆本日の名盤……最近の楽しみは、寝る前に一枚だけ LP を聴くこと。これは誰かが猛プッシュしていて買ったはいいが忘れていたもの。久しぶりに聴いたらあまりにも好みのど真ん中過ぎて、ハマりました。今一番聴いているかも。勝手に我が家のテーマアルバムに認定。名曲「タトラー」収録のライ・クーダーParadise and Lunch(1974)

Paradise and Lunch

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不調につき

 どうも調子が出ません。ブログ更新も滞りがち。

 忙しすぎるのか、要領が悪いのか、まあ、どっちもだと思うんですけれども、DS も寝る前の一瞬しか触れず、ストレスはたまる一方です。

 酒も……一杯目は美味くても、二杯目からはだんだん仕事やら家のことやらの不安ごとが頭に立ちこめはじめて、ロクな酔い方をしません。

 そんな中、先日、ふらりと自転車で散歩したら、富士見ヶ丘と高井戸の間に、東京とは思えぬ森があってびっくりしました。地図にも出ていない小さなものですが、確実に鬱々とした気分が癒されました。

 その後、いつものように中古盤屋でCD買って帰りました。やっぱりこれが一番癒されるようです。

【癒され度】 ★★★★★

◆本日の名盤……この日の収穫は、アル・ディ・メオラ、キャット・スティーブンス、キャノンボール・アダレー、エコー&ザ・バニーメン……など。この中に、ズバリ今の気分にぴったりなものが含まれていて、思わず膝を打ちました。ファンキーなリズムと歌、完璧なハモり、やや歪んだギターなどなど。本当に今さらなんですが、かっこよすぎです。名曲「フォール・イン・フィラデルフィア」収録のホール&オーツ『The Atlantic Collection』。決してジャケ買いはしないビジュアル。ダサい。

The Atlantic Collection

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大人の条件

 子どもの頃、漠然と考えた「大人の条件」。

 1)結婚している(子どもがいる)
 2)手に職がある
 3)免許を持っている

 僕は、免許を持っていない。

 だから、マンガを売ったり、ビデオ屋の会員になるだけでもパスポートをいちいち提示する羽目になる。保険証でもいいのだが、一度「写真入りのものじゃないと」と言われたことがあってからというもの、聞き返されるのが面倒なのでパスポートを出すようにしている。

 大学のとき、周囲のいろんな人から免許を取るように勧められた。
 
 そのときは、多少なりとも「車持ってないと男じゃない」というような風潮があって、ヘソ曲がりな僕は「絶対にとるもんか」と頑迷に考えていた。が、この年になるとさすがに運転のひとつもできないといけないのじゃないかと不安になってきている。何より、これをクリアしないと大人になれないではないか。

 しかし、障害がいくつかある。

 ひとつは、僕の極度の「方向音痴」。地図が読めないこと甚だしく、初めての土地に人と行くと人の三倍ぐらい緊張する。ナビゲートなんてやらされたら最悪だ。地図をぐるぐる回したあげく、放り投げてしまう。

 カーナビがあればまだマシだとしても、車に乗る上でこの欠点は致命的だろう。そんな車に載せられる人は不幸でしかない。僕ならなるべくそんな車には乗らずに過ごしたい。

 だから、「方向音痴をロボトミー手術で完全克服!」……そんなニュースでも出やしないかと真剣に思ってみたりする。

 もうひとつは、僕が相当な「うっかり屋」だということ。普通に歩いていてもつまずき、自転車に乗っても老人とぶつかったり、人を轢きそうになったりするたびに、これが車だったら確実に人を殺しているな、と暗い気持ちになる。そう、乗らない方が社会のため、とさえ思うのだ。

 だから、いつまで経っても助手席に乗せてもらっているのだけれども、家族が増えるとそういうわけにもいかないだろう。

 大人になるのも大変だ。

【切迫度】 ★★★★★

◆本日の名盤……大学三年のときに、当時の知人たち(すべて男)と車で東北を旅行した。あてのない旅は、文字どおり行き当たりばったりで、仙台→福島(積雪のため峠越えできず)→(迂回して)新潟→草津というルートを二泊三日でたどった。みんな音楽が好きだったため、互いの持ってきた音源をかけ合った。そんな中、一番覚えているのはボブ・ディランでも、Tレックスでもなく、発売して間もなかったこのCD。ハーモニカが切ない名曲「ホエン・ユー・クローズ・ユア・アイズ」収録のカヒミ・カリィ MY FIRST KARIE』(1995)。

MY FIRST KARIE

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笑わない妻

 最近、妻がずっと家にいるため(妊娠しているから当たり前か)、会話することが多くなった。そして、つくづく思う。「この人は笑わない人」と。

 といっても、別に始終無愛想なわけではない。

 正確に言うと、「笑わせようと意図したポイントではまず笑わない」のである。

 良くて「ややウケ」、つまらないと無視される(実話)。

 その代わり、びっくりするような不思議な部分で大ウケすることが多い。例えば、何でもない町の人との会話、モタモタ歩く犬、寝起きの僕が口走る寝言(寝起きが一番面白いらしい)。

 つまり、日々下らないことを考えて人を笑わせようと企んでいる僕からすると、かなりの強敵なのです。

 どうすれば、爆笑させられるのか。

 頭をヒネるが、いまだに答えは出ていない。僕の好きな「モンティ・パイソン(イギリスのコメディ集団)」や、「ガキの使い」はダメだし、一連のお笑い番組もいまいち。一番笑っていたのは、とんねるず番組の一コーナー「細かすぎて伝わらないものまね選手権」ぐらいか。

 誰か、彼女のツボを知ってたら教えてください。

本日の名盤……前出のモンティ・パイソン・メンバー、エリック・アイドル率いるラトルズ。格好や曲調など、とにかく半端ではないビートルズのパロディー具合には笑いを通り越して感動すら覚える。そして、カヴァーではないのに、収録曲が原曲を踏まえたいい曲揃いだったりするのがまたすごい(今知ったけど、メンバーのニール・イネスはボンゾ・ドッグ・バンドの人だったのね)。「ヘルプ!」を職人技でパクっている名曲「アウチ!」収録のラトルズザ・ラトルズ』。

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始めてはみたものの……

 仕事と大きく関わってくるので、始めてみました。ココログ!

 でも、まだ5回しか書けてねえっす。

 音楽のこと中心に書いて行こうと思ったら、忙しさもあってパッタリと音楽を聴かなくなったりして……あんまり音楽好きじゃないのかなと思ってみたり。書くことねえじゃんオレ!

 ま、これからはメゲずにちょこちょこ書いていきます。

 よろしく!

本日の名盤……M氏に教えてもらった『エミット・ローズ 』(1970)。なんていうか……ポール・マッカトニーのメロディアスな部分を抽出したような感じ。声も曲調もそっくり過ぎ! ポールもすごいが、こいつもすごい。

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